パーソナルトレーナーをされているMさんのトレーニング。
クラブワン継続10年会員さんのお一人です。
ご自身の身体管理と野球の競技力向上を目的にクラブワントレーニングを継続して下さっています。
パーソナルトレーナーという仕事柄、肩甲骨・股関節を中心としたクラブワントレーニングの重要性をしっかりと理解して下さっていて、お仕事にも活かしてくれているのではないでしょうか。
写真左のインクラインプレスでは肩甲骨と共同体として働く胸骨、鎖骨周囲の可動域を高め、上半身全体の動きを向上させます。
胸骨と鎖骨がジョイントしている部分を胸鎖関節といい、上半身の動きを向上させるにはこの部位を動かしておくことが必要不可欠となります。
胸筋群に間違った負荷のかけ方を繰り返し、過度に肥大を起こすと、胸鎖関節の働きに制限をかけることになりかねません。
投球動作がスムーズさに欠け、肩や肘に痛みを抱えている方は、胸鎖関節周囲を正しく動かすトレーニングを考えてみるのも一つかもしれません。
胸鎖関節が肩甲骨と連動してしっかりと働き出すと、上半身のさばき方がとてもスムーズになり、大きなパワーを指先からボールに伝えることが可能となります。
もちろんこの大きなパワーの源となっているのは股関節です。
上半身は下半身で生まれたパワーを伝達させる役目が主なのです。
こう考えていくと上腕や前腕、また大胸筋などを過度に肥大させる必要性がないことがわかりますね。
確かにプロ野球選手にはとても大きな上腕や前腕、大胸筋を持たれている選手は数多く存在します。しかし彼らの下半身、特に股関節筋群の強さは上半身とは比べものにならないほどです。
着目すべきは下半身、股関節筋群なのです。そしてこのパワーを上手く伝達出来る、動きに優れた上半身が必要です。
この辺りを多くの子供たちにも理解してもらえればと思います。
Mさんは少年野球のチーム指導もされています。
共に正しいトレーニング・正しい動き作りを広めていければと思います!!