高校テニスプレーヤーOさんのトレーニング。
中学生の時からクラブワンでトレーニングしてくれています。
テニスのように競技時間が長時間に及び、常にスピードとパワーが求められる競技では肩甲骨と股関節の正しい使い方が最も重要です。
写真左のR・ディップスは肩甲骨の回旋運動を引き出し、スムーズな上半身の動きを可能にします。
写真右のインナーサイでは股関節筋群の柔軟性を高め、骨盤にパワーを発揮しやすいポジションを覚え込ませます。
中学生からトレーニングを継続してくれているので、Oさんのポジションと動かし方はかなり上達しています。
力感なく、スムーズでダイナミックな動きをしていることが動作を見ていても感じ取れます。
力を入れなければいけないタイミングでしっかり力が入り、それ以外の局面は極力リラックスしマシンの動きに身を任せる。
このような動きのコツが感覚的に掴めれば、トレーニングの効果は大きく高まります。
セットが進むにつれて、柔らかさと動きのスムーズさが高まってくるのを感じることが出来るはずです。
この柔らかでスムーズな感覚こそが正しい「力」の発揮の仕方なのです。
動作中、力を入れ続け、力を抜く局面のほとんどないトレーニングでは身体機能は向上しません。
実際のスポーツ動作を観察してみても、いい動作とは、とてもリラックスしていてスピードとパワーに富んでいます。
そして肩甲骨と股関節がしっかりと連動し、全身を余すことなく使えているのです。
筋肉をつける、大きくする、ではなく。まず今あるものを最大限使える状態にしてあげることこそがトレーニングなのです。
これからOさんのトレーニングは、もっと複雑で動きの難しい種目が増えてくるでしょう。
一つ一つの動きを確実に習得し、更なる身体機能の向上を目指しましょう!!!
サッカーのF君。
高校サッカーは終えましたが、大学サッカーに向けてトレーニングのペースを落とすことなく来館してくれています。
最近では更なるレベルアップを計るため、新メニューに取り掛かってくれています。
写真右のMSQ(マシンスクワット)もかなりキレイなポジションがとれてきました。
写真左のレッグプレス。
クラブワントレーニングの代名詞的存在の一つですが、一般的なレッグプレスとは大きく異なります。
一般的なレッグプレスマシンでは大腿四頭筋群を優位に働かせ、膝関節主体でトレーニングしていきます。
それに比べ、クラブワンレッグプレスではハムストリングをメインに股関節主体でトレーニングしていきます。
正しく、効率のいい身体の使い方をベースとして考えると、股関節を主体としてハムストリングを優位に働かせるほうがスムーズで大きな力を発揮することに適しているのです。
クラブワンレッグプレスでは座席の角度によって骨盤を立ち上げることで、大腿四頭筋群の出力を最小限に抑え、ハムストリングの出力を最大限高めます。
一般的なレッグプレスで筋力強化をしている人ほどクラブワンレッグプレスが苦手な方が多いです。
大腿四頭筋群に必要以上に筋量があり、膝関節を中心とした動きが癖づいている人は、股関節が上手く働かず、ハムストリングが出力しません。
このような身体状況は実動作に大きな影響を及ぼします。
「歩く」という動作一つとってみても、股関節が使えず膝関節中心で動いていると、とても疲労が溜まりやすく、痛みも誘発しやすくなります。
そもそも「歩く」という動作は重心を前方へ移動させることが第一の目的です。膝関節が主体となった動作は前方への力ではなく、上方への力を高めてしまいその結果として上下動が生まれてしまうのです。
ランニング動作にしても一昔前はもも上げが当たり前の時代がありました。このもも上げも膝関節を主体とした典型的な悪い動作です。
もも上げは膝を中心に使い、大腿四頭筋群が必要以上に出力し、大きな上下動が生まれます。走るというスピードの中で上下動が大きく起こると、身体に対してかかる負担は想像以上のモノです。
更には骨盤の過度な後傾を生み、姿勢の悪化、股関節筋群を固めてしまう原因にもなるでしょう。
この動きでケガをしない方が奇跡と言えるかもしれません。
このように、クラブワントレーニングは「動作」がベースとなってトレーニングが形作られているのです。
筋肉をつける事が目的となり、トレーニングのためのトレーニングになってしまっては身体の向上は望めないのです。
野球をされているKさんのトレーニング。
肩や腰に慢性的な張りを抱えています。
当然、肩甲骨や股関節といった身体のコアな部分にある関節郡は、その周囲の筋肉郡の硬化によって動きに制限がかかっている状態です。
身体運動において、肩甲骨・股関節はパワーの源となる最も重要な部位と言えるでしょう。
これらが正しく、機能的に働くことで、大きな力を発揮出来たり、この力が末端の小さな筋肉に伝わり、スピーディーで力みのない動きが可能となるのです。
そして現代人の多くが抱えている身体の不快感、特に肩こりや腰痛。
これらは長時間のデスクワークや負担のかかる動作の癖が原因となって、肩甲骨・股関節周囲の筋肉郡が硬くなり、動かなくなることで発生することがほとんどです。
クラブワンを訪れられる方の多くが、身体に何らかの不快感を抱えています。
肩甲骨・股関節周囲の硬化によって肩が十分にあがらなかったり、膝が伸び切らず、常に下半身が疲労状態に陥っていたりと。
本来機能的働かなくてはいけない部位が、上手く働かない。この代償が痛みや張りとなって表れるのです。
社会人でスポーツをされている方はお仕事での疲労や身体の癖が、スポーツに大きな影響を及ぼしていると思われます。
クラブワントレーニングで肩甲骨・股関節に正しい動きを覚え込ませ、リフレッシュされた身体コンディションでスポーツに望まれるべきです!!!
Kさんも日々のトレーニングでリフレッシュされた身体コンディションをキープしてくれています。
春になり、本格的に試合も始まるでしょうし、トレーニングで更にいいコンデションをつくっていきましょう!!!
陸上短距離を専門にされている進藤さんのトレーニング。
ケガの影響もあり、少しの間トレーニングお休みされていましたが、今シーズン復活に向けてトレーニング再開です。
写真左のインクラインプレスでは胸骨~鎖骨周囲の動きを向上させ、特に胸鎖関節(胸骨と鎖骨のジョイント部分)にスムーズな動きを覚え込ませます。
胸骨~鎖骨は肩甲骨と共同体として働く部位なので、肩甲骨の動きを向上させるためにも欠かすことの出来ないトレーニングです。
更にこのインクラインプレスは写真右のマシンスクワットの上半身の動きそのものなので、クラブワンではこれらをペアにしてトレーニングすることを推奨しています。
インクラインプレスのような上半身の使い方がスクワットを行う際に出来なければ、肘が後方に逃げる、胸が丸まり視線が下がる等、結果的に上半身の崩れによって負荷を股関節で受け止めることが出来なくなります。このような動作形態は腰痛を誘発させる原因にもなるでしょう。
一般的にスクワットは下半身のトレーニングだという認識が多いようですが、この考えには「正しい動きとは何か?」という概念はなく筋力という部分にだけフォーカスした考え方です。
しかしクラブワンで行うスクワットは、重心の移動を行いながら、股関節の動きを引き出し、股関節で生まれたパワーを肩甲骨に伝えるという、全身の連動制にフォーカスしたトレーニングです。
そして、このスクワット動作こそ、スポーツの実動作に限りなく近い動作形態なのです。
股関節を最大限使い、重心の移動と、それに伴った末端部への力の伝達。文章にすると難解ですが、ランニングも投球もあらゆるスポーツの動きは、このような身体の使い方を磨いていくことで競技の向上に繋がります。
進藤さん!!久々のスクワットでこれだけの動きが出来ていれば、復活もすぐそこですね!!!
今シーズンの活躍、楽しみにしています!!!