クラブワントレーニングを15年継続して下さっているOさん。
トライアスロンをメインに活動されています。
ラン・スイム・バイクと三種目の競技能力の向上が求められるため、練習量は必然的に多くなりがちです。
日々の練習をこなし、レースをケガなく乗り越えていくには、身体コンディションを常に高い水準でキープしておかなくてはいけません。
練習や仕事の合間に足繁くトレーニングに通って下さっているOさんの身体は、常に動きやすく、肩甲骨・股関節が機能的に働くコンディションを維持しているでしょう。
可動域に優れ、常にダイナミックでスムーズな動作が出来ていると練習の質は大きく向上します。
練習による疲労が蓄積され続けていては練習の質が下がるのは当然ですし、キレのない動きを続けることで、悪い動作が定着してしまう原因にもなります。
疲労によるケガも怖いですが、悪い動作が定着してしまう危険性には最も注意しなければいけません。
写真左のラットマシーン、上腕や前腕といった末端部に力みを起こさないように、肩甲骨~胸郭の動きを意識して動かします。腕に頼らず、根幹部でパワーを出せば高負荷でも疲れることなく動かせるはずです。
写真右のアウターマシーン股関節筋群をダイナミックに動かし、膝や足首といった緊張させたくない部位の力みを極力なくしていくことがポイントです。股関節周囲が硬化している方は膝や足首を中心に動かしてしまう事が多く、見た目にもその差がハッキリとわかります。
このようにクラブワントレーニングは身体の根幹部を最大限使えるようにするためのトレーニングです。
大きくてパワーに溢れた部位が使えるようになると余計な部位に負担がかかりにくくなり、実際の動作でもケガの起こりにくい、しなやかな動きを得ることが出来るのです。
ケガの原因を筋力不足に結び付けて考える方は多いようですが、多くの場合筋力が足りないのではなく、正しい使い方が出来ていないことが原因です。
闇雲に筋肉をつけても更なる悪い動作を招き、ケガを誘発させるだけです。
ハードな練習を日々続けているアスリートにクラブワントレーニングは必要不可欠なトレーニングなのです。